すき、きらい、すき

すき、すき、すき

2019.8.16 朗読劇「青空」 覚書

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2019.8.16 三越劇場 4列目上手側にて

〈↓ストーリーの軸に触れています〉

 

村田雄浩さんの語りから始まり、次いで染谷俊之さんの登場。

土手で拾った芝犬 麦役として松井珠理奈さん登場。下手から椅子の前に歩く。背筋が伸びていて颯爽としている。存在感がある。凛としている。花道を一人で歩く時の"松井珠理奈"そのもの。

ストレート、片耳にかけるヘアスタイルで、袖にボリューム感のある白いトップス、黒いパンツで、パッとライトが点いた瞬間こ、これは"女優 松井珠理奈"だ〜〜〜!!!と興奮した。

 

土手に捨てられたところを拾ってもらって、お米にアサリのお味噌汁をぶっかけたご飯をもらって、お腹いっぱいになったら眠ってしまって、起きたら「麦」と呼ばれて、自分が麦と名付けられたことに嬉しくなる松井麦珠理奈さん。

 

鈴木砂羽さんが登場し、掛け合いをするところからノッたな、という印象でした。

珠理奈さん自身が特別な存在の人間だから、普通の人間の役よりも振り切った役、重い芝居の役が似合うと思っていたけれど、砂羽さんとのポンポンと投げあうような軽快な演技も向いているのね…。

 

大和と父のすれ違い、喧嘩に悲しそうな表情。

麦としてのセリフ時はもちろんのこと、他の役者さんの朗読時もしっかりと表情を作っており、上記の喧嘩時には眉毛を下げて悲しい顔、大和が呼べば目尻を下げて大きな尻尾が見えるくらい嬉しい顔で、空が赤く燃える様子には困惑し戸惑う表情…。

今までの48の朗読劇でも、しっかりと表情をつくって客席に目を向け、さながら芝居のように魅せてきましたが、今回もそのような感じでした。

 

周りの方が役者として格の違う方でしたが、飲み込まれることなく彼女が出来る魅せ方を考えて備えたのかな、という感じです。

 

飼い主大和のために、自己犠牲を主張するシーンは、松井珠理奈やんけ……という…。

 

後半はナレーター役も担い、台詞量が一気に増えていました。所々噛んじゃってた。可愛かった。

村田雄浩さんは台詞の噛みも絶妙に誤魔化していて、そういう術を身につけられたらいいね。それと、第4の壁を破るかのように、民衆に語りかけるシーンではこちらも演出の一人のような感覚になりました。

鈴木砂羽さん、音楽、みたいなもので生でこそのグルーヴを砂羽さんが随分と担っていたなあ、と。そういうところも経験をたくさん踏んで身につけていけたら良いね。

染谷俊之さんは戦況に振り回される少年を無垢に演じており、麦との無邪気な戯れから、生死を彷徨う孤独まで、こちらが置いていかれることなく麦との絆をしっかりと魅せてくれました。

 

 

砂羽さんとのフザけた掛け合いの際の煽るような顔、超じゅり坊って感じで可愛かった。プークスクスクス、みたいな(無理やりな)笑い方も、めちゃめちゃ可愛かった。

(*≧∀≦*)←こういう感じ

 

珠理奈ちゃんはまだまだ役者として経験が少なくて、だからこそ1つの成果で叩かれたれたりもするけれど、出来なかったことが出来るようになっていく未来があると思うとワクワクする。

 

珠理奈ちゃんペットボトルのお水に一度も口付けず。

 

 

カーテンコール1回目では1階席をぐる〜と見てお辞儀を深々としはける。

カーテンコール2回目では1階席をぐるっと見た後2階席に顔をあげ、お手振りフリフリ目尻下げ笑顔をして、去り際にワンっと両手で犬のポーズをしてはけていきました。ほっとしたのか、目が潤んでるように見えた。涙?光?とても綺麗で素敵な目でした。

 

 

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(砂羽さんインスタより)

 

 

もっとたくさん、珠理奈ちゃんのお芝居見たいな!