2019.4.21 SKE48ハムレット
at.club ex
2019.4.21 18:00〜 千穐楽
出演者、導入部の映像が流れ開演(ばかでか音響でビビった)
照明が落ちた会場に響き渡る笛音の音と北川愛乃さんの「だ、だれだー!」という叫びから始まりました。北川さんの発声が良い。重い。誰?って思ったほど。末永桜花さんスタイル良〜〜〜熊崎晴香さんケツが小せえ!!!
そしてばかでか音とともに現れた甲冑の亡霊こと松井珠理奈さん。手をぎゅっと握りしめて、さながらオードリー春日さんのような歩き方で可愛い…愛し…甲冑の中身が推しメンであると知っているだけで全てが愛おしく思える世の不思議…。(結構スタスタと歩く甲冑ウケる)
(マシュマロでも教えてくださってありがとうございます!)
そして喪服姿のハムレットこと松井珠理奈さん…イケ散らかしていらっしゃる…。毎日着ている喪服も毎晩川のように流れる涙も引き取りたいネ…。
クローディアスに抱きしめられるハムレット。
一方的に抱きしめられる、力の抜け切った姿にニチャリと口角が上がりました。
「くだらない」と嘆くハムレット様。
あぁ、純潔で真っ直ぐなだけではない、高慢なハムレットでよかった、とガッツポーズ。結構早口なのに声のトーンが落ち着いていて聞き取れる。
ホレイシオがハムレットの衣服で鼻を拭う動き、今までなかったんですね。ほぇ〜。それでも崩れずに「すっきり”じゃねえよ”」と返すハムレット様…珠理奈さんの乱暴な言葉遣いが好きな人って一定数居ますよね。
レアーティーズの佐藤佳穂ちゃん、可愛い。アイドルとしての彼女しか知らなかったので、アイドルメイクを落とし衣装を脱ぐとこんなにもかっこいいんだな、と思いました。それと彼女は賢く立ち回る今時の子な印象があったので勝手な偏見ですが選出されて嬉しいのかな〜と思っていました。全て吹き飛びました。1番振り幅に驚いた子でした。ブログでもたくさん悩んでたくさん泣いて殻を破れた、とのこと。
ポローニアスの高柳明音さんは彼女特有の軽さと抜け感のある存在感で作品のバイヴスを担っていたのかな〜と思います。客席の雰囲気に合わせたアドリブの間合いで、円形のステージで客に囲まれながら、客も巻き込んで作品を作り上げる意味を理解している経験値が支えになっていたのかな、と。
からの爆撃音。アクアマンかよってくらい場面の転換で爆音鳴り響く。
「俺の運命が叫ぶんだ!!!」と駆け下りるハムレット様、なんだか松井珠理奈が滲み出ていた…あの階段の降り方、走り方、力んでいてダサくて可愛かった…
サンシャイン王とハムレットの対面の会話でサークルが動く演出、マジか〜!!と笑っちゃいそうだったな。え、1990年代の映画じゃ〜んウケる。
↑この手の甲最高これでチケット代元取れる
ィケ…ィケでしかない……
このハムレットのサンシャイン王(父上)は、地獄なんですね。煉獄ではなく。地獄なのか…。
「俺が生まれたのは、悪を正すためだ」……。
⚫︎1曲目歌唱
(刀◯乱舞みた〜い!!)
ハムレットとクローディアスのみが歌う部分の重厚感…というか古畑奈和ちゃんの宿敵感…(陳腐な言葉だけど)
SKEらしく一糸乱れぬ、それでいて感情をフルパワーで込めたパフォーマンス。
というか推しメンが大口開けて腹から声張って歌う、というのがなんだかとてもとても嬉しかったです。
神様僕にドラマをください
神様僕に自由をください
マシュマロでめっちゃここ推されました。
間近で見たのですが、あれは〜〜あれは罪な…罪な手だった…ここかぁ!!!!と真顔でテンション爆上がりしてました。振り払われたいよぉ…😭
そうそう!ラストのサビの前、円形になってガートルード役の鎌田菜月さんと隣同士になるところ、歌詞的に言えば「誰のために僕は生きればいいんだろう」のところ。
花道に向かっている2人なのでカメラには表情抜かれてなかったのですが、ハムレットがガードルードを軽蔑した目で睨んでおりました。たまらんくらい睨んでました…。父を殺した人物を知り、母の裏切りを感じ、そしてあの睨み…。まさに”誰のために生きればいいんだろう”という自らの運命を嘲笑するような表情でした。
ポローニアスちゅりさんのハムレットからの手紙のアドリブシーン。ケッタの説明で思わずクローディアスが綻ぶ古畑奈和さんにキュンとしました。ああいう場が崩れる瞬間が好きでして…。まじでよく耐えたな〜!
ぁぁぁぁぁぁあああああああああああ赤のハムレット様だあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ
ままままままてまてまてまて、乱れた髪から覗く鼻梁の線が…美しい…やや逆光になり尚更輝いて見える…ヒェ…これが松井珠理奈…ぁっあっ……「いるかいないか…だッッッッ」って私も指を…指をツンとやりたい…。
「家に鍵をかけて閉じ込めておくと良い」のところの声の調子と動き、めちゃめちゃ×100良くなかったですか?!?!
狂気を演じ始めたハムレット(赤衣装)から声に加わる”しゃくり”、すごく良いな〜と思いました。一つの台詞に頻繁にしゃくりを入れて抑揚を強くつけることによって、不安定さとかを出したのかな。それと珠理奈さんの声が持つ二面性の、”尖った響き”を持つほうの声の出し方が多くなってたような気もします。笑い声や、調子を外すような問いかけ。
(俺の頭が狂ってるからさ!の顔最高)
劇団金のシャチホコ!わ〜ジャージが薄いからパンツラインが見えてるよぉ😭再演やるなら対策してあげてください…!
あっハムレット様は体育座り派なんですね…。
原作では、ハムレットが父の亡霊の存在を疑う(昼は煉獄の台詞より)ため、芝居を見せてクローディアスの反応を見ようとしますが、ここがすっぽり抜けていたのがな〜…このハムレットの亡霊における疑いが生まれるからこそ、その後の執着的な狂気に繋がると思うので、ここがもう少しプラスで欲しかったな〜と思いました。個人的に父の亡霊が本物なのか、自身の憂鬱症による幻覚なのか混乱するハムレット、が見たいのもあるので…てへ…。
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」
⚫︎ハムレットとオフィーリアの歌唱
ヴッ……致死量の爆美具合…
てか本当に歌えるようになりましたよね…あんなに…あんなに…(蘇るAKB紅白のソロ歌唱)
でもでも、よく「珠理奈こんなに歌上手かったの?」って言われがちなんですけど、推してるオタクからしたらこの4〜5年で本当に徐々に上手くなってったんですよね。時間をかけて少しずつ少しずつ、例えば2.3年前のリクアワの12月のカンガルーの音響トラブルの時とか。そんな推してるオタクでも歌声の安定感や、ハモりの安心感にびっくりしました。そしてちゃんと劇団(ミュージカル)風に歌えてる…。
野島樺乃ちゃんも声質に恵まれていて、とてもよく通る声でした。全員歌唱の時も安定したハモりで、この作品の歌唱部分のクオリティを担っていたと思います。樺乃ちゃんが居たからこそ学芸会にならずきちんとお金を取れる作品になったんだな、と。
「尼寺へ行け!」の部分、もうちょいタメが欲しかった。ハムレットがその場の感情で言ったように見えた。この作品の”尼寺”は純粋な厭世的な意味のほうなのかな、と。
「どうしても結婚したいなら馬鹿としろ」の言い方500億点満点でした。
「僕の声が聞こえる?」と歌っていたハムレットが「俺の声が聞こえるか」と変貌するシーン。刀持つ姿かっこよすぎて無理〜〜〜!!!
(まじで最高すぎるこの手の形のままの銅像栄駅前に置いて欲しい)
劇中劇を見たクローディアスが激怒していると伝えられた時の、「飲みすぎたか?」のこの馬鹿にしきってる顔まじで何?この顔でやる握手会aka罵倒会あったら行くわ〜〜
おいまてまてまてまてそれは反則やまてまてかっこよすぎるだろ!!!!!!こんな…こんな体勢だったんですね…エッッッッこの目の前にいた人大丈夫?気絶しなかった?
「淫乱!売女!地獄に堕ちるまで乳繰り合っていろ、!」
クゥ〜〜〜〜〜〜〜
この表情も最&高。なんなの?最高の顔しか出来ないわけ??
鬼さんこちら手のなる方へえぇぇぇ!!!
刀◯乱舞2
クローディアスとレアーティーズが結託すると決めたこのシーンの鎌田さんの表情の変化の作りが本当に良かった!!ピクリと反応してからの悲哀、そして受け入れ。母という立場でその場にいる役作りがしっかりされてた〜!
俺はたしかにオフィーリアを愛していた!(と言われたい)
歌唱があるからなのか…オフィーリアが狂ってしまったように見えなかったな……狂って狂って狂った末に不慮に死んでほしかった…言わないでおいたけどあの衣装も水吸っても余裕そうに見えるし…
美し3連発。
ファッキン顔面が良い
さとかほも珠理奈さんも気迫が凄い!!
クローディアスの悪事がバレ、謀反だと叫んだ後のスローモーション…………え……………
そしてついに成される復讐。
ラストシーンはあの静寂の中、よく間をしっかり待てたなぁと思いました。くまちゃんすごい!
優しい王子…おやすみなさい
殺やれました…
千秋楽だしスタオベになるといいな、と思っていたけど鳴り止まないほどのスタオベで嬉しかったな!
ステージに立つメンバーの、駆け抜けたやりきった表情や、拍手をうける表情、何よりも全てを出し切った、満足したような顔がとても嬉しくて…メンバーも嬉しかったのかもしれないけれど、場内いっぱいの拍手を送るファンのことも、それを受けるメンバーのことも、私も嬉しかった!
SKEは、メンバーが一心不乱に努力できる場であってほしいし、それが報われる場所であってほしい。
努力は100%確実に実らないかもしれない。
だからアイドルは泣いたり怒ったり、迷いながら自分の道を開拓していく。だけど、だからこそ、その努力をそのまま受け取れる場でありたい。
それはメンバーと同じように、ファンもグループを作る一員だと思うので。
推しメンがやりきった充実した顔をしていて嬉しくないオタクは居ないのでは?
この夜、松井珠理奈さんが
「SKE48はこれからももっとたくさんのことに挑戦していきたいし、それをファンの人に支えてもらって、みてもらって、そしてパワーをもらえると思われるグループでありたい」
と仰っていました。
48オタクは、この夜同時間に何が行われてるのか心の片隅にあったと思います。
だからこそ私は、この言葉を曇りのない笑顔で言ってくれたことが嬉しかった。
別に何も変わってないんですよね。彼女が言っていることは1年前も、10年前も。
ただその変わらなさが嬉しかった。
拍手が起こった時、ちゅりちゃんや奈和ちゃんが珠理奈ちゃんに向けて拍手を送っていたことも嬉しかった。
グループでの活動がなかなか出来なかったからこそ、一緒に何かを成し遂げたことが嬉しかったのだろうし、終演後の彼女の高揚した雰囲気を見て思いました。
本当に本当に、あのスタオベを見るために収録されるディレイビューイングに行ってほしいくらいです。感動しました。
総評:
2019年ベスト赤パンツ賞受賞
ディレイビューイング楽しみ!!!